大阪市の繁華街・ミナミにあるラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」の運営会社は14日、同店の立体看板である竜のしっぽ部分が隣接地にはみ出ているとして撤去を命じた5月の大阪高裁判決を受けて、今後撤去すると発表した。
撤去時期は、隣接する土地の所有者らと協議して決めるという。同社は「上告も検討したが、これ以上、裁判に心血を注ぐのは難しいと判断した」とのコメントを出した。
判決などによると、1992年ごろに設置された立体看板は、店舗正面の上部に巨大な竜の顔や胴体があり、側面の壁からしっぽ部分が飛び出している。
隣接する土地所有者側は訴訟で、建物を新築予定で「土地の使用が制限されている」と主張していた。
昨年10月の一審・大阪地裁判決は、しっぽ部分が土地の境界を越えていると認定。金龍側は控訴したが、高裁も「立体看板は土地の所有権を妨害していた」と判断し棄却した。〔共同〕
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