署名活動する曽我ひとみさん㊧(16日、新潟県佐渡市)=共同

北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した曽我ひとみさん(65)が16日、ともに拉致された母のミヨシさん(当時46)ら被害者の早期救出を願い、支援団体と新潟県佐渡市で署名を呼びかけた。拉致されてから今月で46年となり、記者団に「母とこんなに長い間会えないなんて思わなかった。1時間でも早く会いたい」と語った。

岸田文雄首相が自民党総裁選への不出馬を表明したことを受け、新総裁には「私たちの気持ちをしっかり受け止め、問題を一日も早く解決する道筋を探してほしい」と訴えた。

署名に応じた横浜市中区の松井ゆきみさんは「曽我さんらが飛行機のタラップを下りて帰ってきた姿を今でも覚えている。被害者はみんな生きていると信じているし、早く見つかってほしい」と話した。

佐渡市によると、署名活動は06年に始まり、今年5月末までに延べ約6万2千人分が集まった。県を通じて政府に毎年提出している。〔共同〕

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