神奈川・川崎市で16日午前11時ごろ、走行中のタンクローリーが歩道の街路樹に突っ込みました。現場には、事故を起こしたタンクローリーが片方の車線を塞いで止まっていました。現場の路面は当時、雨でぬれていたうえで、強い風も吹いていて、台風が影響したものとみられます。
台風の進路から離れた地域にも、台風は影響を及ぼしました。
JR渋谷駅前では、街行く人が傘をさして歩いていましたが、その中で、真っ赤な公道カートが走り去りました。乗っているのは外国人でしょうか。情報カメラの映像では、スクランブル交差点で信号待ちをするカートの車列が確認できます。
その渋谷駅周辺では、午後2時過ぎに多くの店が早い店じまいをしていました。
午前11時過ぎの東京・世田谷区。二子玉川駅のバスロータリーでは、突然降り出した雨にバスを待っていた人たちも驚いていました。バス待ちの人は「突然急にすごいことになっていて、今びっくりしています。来てくれるといいんですけどね、バスが」「地下から上がったら、すごい風と雨でびっくり」と話しました。
神奈川・三浦半島の城ヶ島では、辺りは雨風ともに強く、海は波が高くなり、岸に強く打ち寄せていました。
同じく神奈川県の箱根町でも強い雨が降りました。正午前の箱根湯本駅前では、突然強い雨と風が打ち付け、多くの観光客がいた場所も、誰一人いない状態となってしまいました。
午前10時半過ぎの時点では、傘をさす人の姿はありませんでしたが、約1時間後、大雨となったのです。突然の雨に、傘を持っていない外国人観光客は近くの店先で雨宿りしていました。
辺り一帯が白くかすんでいるのは、横浜市のJR桜木町駅前。
横殴りの雨で道行く人の傘もあまり役に立っていないように見えます。
また、近くのマンホールは突然の大雨によってふたが噴き上がっていました。
強い雨と風は、東京都心でも。午後JR新宿駅前で雨宿りしていた女性は、強風で傘が壊れてしまったといいます。
雨宿りしていた女性:
ここ通るときに差してたら、ひっくり返って折れちゃって。(Q.横断歩道渡った一瞬で?)そうです。ここからそこの間で。ハンズに行こうと思ってたんですけど、あきらめて帰ります。何かが飛んできそうで危なかったので。
東京・大田区でカメラが捉えたのは、途中で折れた電柱です。
午前11時過ぎに、通行人から警察に「電柱が折れています」と報告があったということです。
折れた原因が台風の影響なのかは分かっていません。
千葉県の沿岸部に接近している台風7号。
なぜ、台風の進路から離れた地域でも、強い雨が降ったのでしょうか。
台風によって海上の湿った空気が内陸に連続して流れ込むことで多くの雨雲が発生。
そのため、台風から離れた地域でも大雨となったのです。
関東地方の17日の夕方までの24時間の予想雨量は200mmとなっていて、場所によっては8月平年1カ月分の大雨となる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
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