利用客で混雑する東海道新幹線のホーム=JR東京駅で2024年8月17日午前11時13分、宮武祐希撮影
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 関東や東北に接近した台風7号が日本列島から離れた17日、お盆を古里や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュがピークを迎えた。交通が乱れた前日から予約を振り替えた人も多く、駅や空港は混雑した。

 16日は台風の影響で東海道新幹線が東京―名古屋間で終日運休し、東北・上越・山形の各新幹線も一部運休した。17日はいずれも始発から通常運行となり、東京駅ではスーツケースを持った家族連れなどの姿が多く見られた。

 東京都清瀬市の建設業、新倉豊さん(57)は娘夫婦や孫と大阪を旅行して16日に帰る予定だったが、17日に延期。「延泊の手間や出費はあったものの週明けの仕事前に帰ることができた」とほっとした様子だった。家族4人で東京を観光した広島市の会社員男性(40)は16日に訪れた東京ディズニーランドが台風の影響で午後3時に閉園した。「悩んだ末にホテルのキャンセル料もかかるので東京に来た。閉園はがっかりだったが、安全のためなら仕方ない」と残念そうだった。

 お盆期間中は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表と重なった。奈良県への里帰りから戻った都内の会社員女性(38)は「いったんは帰省の予定を取りやめた。でも帰省や観光をする人たちの姿をニュースで見て改めた。年1回の帰省を果たせたのはよかった」と話した。

 JR東海、東日本によると、17日は東海道新幹線の上り指定席が日中はほぼ満席となった。東北・上越新幹線も上り自由席の乗車率が100%を超える列車もあった。空の便は17日も台風の影響が続き、全日空34便、日本航空42便が欠航した。

 日本道路交通情報センターによると、17日午後5時半時点の上り線で、関越道で最大22キロ、中央道で最大16キロ、東北道で最大15キロの渋滞が生じた。

【渡辺暢、稲垣衆史】

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