8月12日に岩手県内を通過した台風5号の影響で、岩泉町の龍泉洞では8日が経つ20日も閉鎖が続いています。
町は被害状況の確認を進めていて来週の営業再開を目指すとしています。

台風5号による大雨の影響で、岩泉町の龍泉洞は、洞内の地下水があふれて入口や通路が冠水し、台風通過当日の8月12日から閉鎖されています。

内記和人記者
「こちら龍泉洞の入口です。現在冠水は解消されています。しかし、となりに目を向けるといまだに洞内からは勢いよく水が吐き出されていて、中には水がまだ溢れていることがわかります」

龍泉洞事務所によりますと、1年のうちお盆期間は洞内の涼しさを求めて最も人が訪れる繁忙期で、最大9連休となった2024年は3万5000人ほどの来場を見込んでいたといいます。

しかし、閉鎖から8日経った20日も、洞内の通路は一部冠水していて入ることができない状況です。

敷地内にある管理事務所では、洞内のカメラや配電盤が水に浸かったため監視モニターは何も映っていません。
職員は営業再開を問い合わせる電話の対応に追われています。

管理事務所の職員
「(今の電話は)茨城県のおばあちゃんから夏休みの最後に孫を連れて行きたいと」

職員たちは水が引けてきた8月17日から復旧作業を進めています。

岩泉町龍泉洞事務所 菊地隆二所長
「龍泉洞は岩泉町の観光拠点なので、皆さんにまた安心してご覧いただけるように取り組んでいきたい」

町では20日の現地調査を踏まえたうえで来週前半の営業再開を目指す方針です。

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