学習塾検索サイト「塾選」は、小学生の保護者の71%が子どもの夏休みの自由研究を手伝っているとのアンケート調査結果を発表した。テーマについても、子どもと保護者が一緒に決めた割合が58%に上った。
塾選は「保護者からのサポートがあることは子どもにとって心強く、調査内容や制作物の幅も広がりそうです。しかし、保護者の関与が強すぎると自主性が損なわれる可能性もあるため、適度なサポートを意識することが大切です」としている。
調査は今年5月、昨年時点で小学生の子どもを持つ保護者を対象にインターネットを通じて行われ、100人から有効回答を得た。
低学年(1~3年)のテーマは人気が高い順に、観察▽工作▽実験▽調べ学習――となり、高学年(4~6年)は工作▽観察▽調べ学習▽実験――となった。
低学年は身近にあるものを「観察」することを好み、手先の器用さや想像力が高まる高学年は「工作」することに興味を持つ傾向がうかがえる。
また、生成AI(人工知能)に関する考えを尋ねたところ、74%の保護者が「使用したことがないし今後も使用しない」と回答。26%は「使用してみたい」と答えた。
自由研究について95%の保護者は「やって良かった」と回答した。塾選は「子どもが自分で考え、作り上げる経験をできたこと、親子のコミュニケーションが深まったことから、大変ではあるものの『やって良かった』と感じている保護者が多いようです」としている。
中学生は過半数が11時間以上費やす
一方、塾選は今年5月、昨年時点で中学生だった子どもを持つ保護者にも同様の方法でアンケート(有効回答数100人)を実施した。その結果、中学生も58%の保護者が夏休みの自由研究を手伝っており、テーマに関しても41%が子どもと保護者が一緒に決めていた。
人気テーマは、調べ学習▽実験▽観察▽工作――の順になり、小学生にはあまり人気のなかったものが上位に浮上した。
所要時間は「6~10時間」が24%と最も多かったが、「11~20時間」が21%、「21~30時間」が18%、「51時間以上」が12%となるなど、過半数が11時間以上かけて自由研究に取り組んでいることが分かった。
生成AIに関しては、「使用したことがないし今後も使用しない」と答えた保護者は58%だった。これに対し、36%は「使用したことがないが使用してみたい」としており、中学生の保護者は小学生の保護者より使用への関心が高いことがうかがえた。
また、中学生の保護者も89%が「やって良かった」と自由研究を肯定的に捉えていた。塾選は「自由研究は自主的な探究心や新しい知識を習得する重要な機会。かかる時間や労力は大きいが、得るものも多い」としている。【山崎明子】
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