自動車大手ホンダが法人契約していたクレジットカードを私的に使い、同社に約4300万円の損害を与えたとして、背任罪に問われた元社員、小島瞬被告(33)は22日、東京地裁(四宮知彦裁判官)の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、被告はほかの社員分も含め新幹線のチケット代決済用に会社から配布されたカードを管理する立場にあったと指摘。自分の分が限度額に達すると、部署異動などで他の社員が返還したカードを使ったと述べた。

起訴状によると、2019年4月〜22年12月、約3200回にわたってカードを使い、ホンダに約4300万円の損害を与えたとされる。

警視庁によると、会社には新型コロナウイルス対策などに使ったと伝え、実際はライブ配信アプリでの配信者への「投げ銭」や旅行などに使っていたという。被告は23年4月に懲戒解雇された。〔共同〕

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