福岡市は、市地下鉄の博多駅でカメラと人工知能(AI)を活用し、駅内の異常事態を早期に検知する実証実験を9月から始める。異常をいち早く察知するだけでなく、駅係員に即座に通報することで迅速な対応につなげる狙いがある。
実証実験は9月~2025年2月末に実施し、効果を検証する。利用者の多い博多駅の空港線ホームや改札口に防犯カメラ10台を設置。駅利用者の動きをAIが解析し、転倒などの異常を検知すると警報を鳴らし、駅係員に知らせる。市地下鉄でAIによる映像解析を用いるのは初めてだという。
市交通局の担当者は「新技術の活用に加え、今年度から全線で警察OBによる巡回警備を始めるなど、防犯対策で警察との連携強化にも取り組んでいる。より安心・安全な地下鉄を目指す」と話している。【竹林静】
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