強い台風10号の特徴や注意すべき点について、気象予報士・酒井さんの解説です。
【酒井予報士】
台風10号の特徴は大きく2つ
1つ目は 「勢力が落ちない」
2つ目は 「影響を受ける時間が長い」
【児玉アナ】
1つ目の「勢力が落ちない」というのは…
【酒井さん】
・日本の南海上の海水温が極めて高い状態
→ 台風が発達しながら九州に近づいてくる
・上陸後も強い勢力を維持
【児玉アナ】
「強い勢力を維持」ということは何が起きる?
【酒井予報士】
・台風の強さは「風速」で決まってくる。暴風が吹き荒れ、走っているトラックが横転するレベル。
過去の台風でイメージすると、2018年に近畿地方で大きな被害を出した台風21号。
【児玉アナ】
今回の台風は、風もだが、雨にも警戒が必要?降る。
【酒井予報士】
・台風の雨雲が言わば「線状降水帯の塊」みたいなもので、分厚い雨雲の塊。
・台風本体の雨雲がかかる事で、発達した雨雲が九州にかかる予想になっている。
・かなりの大雨が予想されている。8月平年1カ月の雨量が1日で降る可能性も。
【児玉アナ】
今回の台風は、「雨台風」「風台風」でいうとどちら?
【酒井予報士】
「雨風台風」です。暴風を伴い、雨も降る。療法です。
【児玉】
2つ目の「影響の時間が長い」というのは…
【酒井さん】
・台風の予想進路を見ると、九州の南海上で進路を北寄りに変える
・方向を変えるタイミングで遅くなってしまう。
・今週はずっと台風10号が九州に居座るようなイメージ。
・明日から大雨に警戒が必要になって、水曜日、木曜日が最接近。
・金曜日頃まで大雨、防風、高波の影響が続く。
・私たちのイメージする「台風」が、最大4日間続くと考えてもらえれば。
【児玉】
きょう この後からやっておいた方が良いことは何?
【酒井さん】
・植木など飛ばされやすいものは今日のうちに家の中や倉庫の中にしまう。
・明日から雨風の影響が強まってくるので、作業はきょうのうちに。
・風が強いので停電が発生することも予想される。停電を想定した備えを。
・停電でエアコンが使えなくなる可能性もあるので、保冷剤を今のうちに凍らせる。
・モバイルバッテリーも今日のうちに充電
【児玉アナ】
日南市では震度6弱の地震で瓦が落ちてしまっているお宅もあると思いますが…
【酒井さん】
・ブルーシートもはがされてしまうように暴風となる。
・破損している箇所は、損壊が進んでしまう恐れも。
・今のうちに知人宅などに避難することを考えた方が良い。
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