海上自衛隊の潜水手当不正受給問題で、海自の呉地方警務隊は27日、手当をだまし取ったとして詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、いずれも潜水艦救難艦「ちはや」の元乗組員の男3人を書類送検した。3人は、海自が7月に不正受給問題で懲戒処分を公表した65人に含まれる。問題では既に逮捕者も出ているが、書類送検は初めて。

海自によると、3人は50代の元海曹長と30代の現役の2等海曹、30代の元2等海曹。7月に公表された処分では、元海曹長は免職、2等海曹は停職12カ月だった。元2等海曹は別の事件で有罪が確定し、6月に失職している。

書類送検容疑は2017年度以降、特殊勤務実績簿に実施していない訓練を受けたかのように記載するなどし、手当を含む給与を振り込ませた疑い。

海上幕僚監部は27日、3人について広島地検呉支部に書類送検したと発表。氏名や詳しい容疑内容については「今後の捜査に影響を及ぼす」として明らかにしなかった。〔共同〕

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