泉区に住む８０代の女性が、警察官をかたる男から電話で「だまされたふり作戦に協力してほしい」と持ち掛けられ、現金１２００万円をだまし取られました。警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
被害に遭ったのは泉区に住む無職の女性（８０代）です。
警察によりますと、７月２２日、女性の自宅に「宮城県警察本部の警察官コバヤシ」と名乗る男から電話があり「あす特殊詐欺の犯人から電話がいくかもしれない。もし電話がきたらこれから教える番号に電話をください」と特殊詐欺事件の捜査に協力するよう求められました。
翌日、別の男から女性の自宅に「株で３０００万円必要になった。貸してほしい」と電話があったため、女性は指示通り警察官を名乗った男に連絡すると「その電話は特殊詐欺の電話です。だまされたふり作戦に協力してください。お金は警察が支払いますので立て替えておいてください」などとだまされたふりをしてお金を渡すよう指示されました。
「だまされたふり作戦」は警察が特殊詐欺事件解決のために使う捜査手法の一つです。男が警察官と信用した女性は７月２６日から８月１４日までの間の３回にわたり、指示された東京都内のアパートの一室に合計１２００万円の現金を宅配便で送りました。
その後、警察官を名乗る男が「一斉捜査があるので宅配伝票を処分してほしい」と連絡してきたため、女性は「証拠品を残さないのはおかしい」と不審に思い、知人に相談して被害に気付いたということです。
県警は捜査への協力を依頼しても現金の立て替えや高額の現金を要求することはない、として注意を呼びかけています。
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