郵便物などの放棄について説明する日本郵便の小池信也近畿支社長(右)ら=大阪市中央区の日本郵便近畿支社で2024年8月28日午後3時4分、大坪菜々美撮影

 日本郵便近畿支社は28日、大阪市西成区の西成郵便局に勤務する10代男性社員が郵便物2378通と荷物449個を配達せず、同区内7カ所に放棄していたと発表した。小池信也近畿支社長は会見で「被害を受けられた皆様には大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪した。

 支社によると男性社員は、6月中旬から7月29日まで複数回にわたり、配達エリア内7カ所に放棄。同31日に「マンションと一軒家の間に郵便物の束が置かれている」と同郵便局近隣の住民から連絡があり、発覚した。

 男性社員は支社の聞き取りに放棄を認め、「郵便物を配達しきれなかった」と説明しているという。支社は大阪府警西成署へ相談し、8月22日に被害届を提出し、受理された。

 放棄された郵便物は回収され、今後、差出人や受取人に連絡を取り対応する。うち3通程度は放棄されたことによる汚れなどで、差出人や受取人が分からなくなっているという。【大坪菜々美】

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