伊勢崎市の国道17号で5月に発生した事故を受け、県警がトラックを対象に実施した飲酒検問=太田市粕川町の道の駅おおたで2024年8月28日午後2時15分、加藤栄撮影

 群馬県伊勢崎市の国道17号で5月、トラックが乗用車2台と衝突して男女5人が死傷し、飲酒運転の疑いでトラック運転手が逮捕された事故を受け、県警は28日、太田市や玉村町など県内3カ所でトラックを対象にした飲酒検問を実施した。交通企画課によると、県内の人身事故件数は前年同期比で減少している一方、飲酒運転の事故は増加していて、取り締まりを強化している。

 太田市粕川町の道の駅おおたでは、同課員らがアルコール感知器を使って運転手の飲酒の有無を確認し、飲酒運転の罰則内容や危険性が書かれたチラシを配布して注意喚起を行った。県内3カ所でトラック計141台を検問し、飲酒運転による検挙はなかった。

 栗原啓・交通安全対策室長は「飲酒運転は自らの意思で行う違反で、防ぐことができる。これからも徹底して厳重に取り締まりたい」と話した。

 同課などによると、県内の人身事故は7月末現在で5039件で、前年同期比567件減となっている。一方で、飲酒運転の事故は7月末現在で31件で、前年同期比で7件増加している。また、飲酒運転による検挙数は7月末現在で297件で、前年同期比で47件増加しているという。【加藤栄】

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