さきほど鹿児島県に発表されていた特別警報が、警報、注意報に切り替わった。

これまでに鹿児島県では、1人が行方不明・16人が重軽傷の被害が出ている。

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さきほど暴風、波浪特別警報が暴風、波浪警報に高潮特別警報が高潮注意報に切り替わった。

各地で倒木や被害が相次いでいるほか、これまでに1人が行方不明、突風にあおられ転倒するなどし、16人が重軽傷となっている。

これまでに鹿児島県内では枕崎市で51.5メートル、種子島で42.1メートル、鹿児島市で38・8メートルの最大瞬間風速を観測している。

さらに大雨となっている場所もあり、肝付町で507.5ミリと8月の観測史上1位の大雨となった。

台風の通過に伴い、屋久島と薩摩地方では線状降水帯も発生した。

また、線状降水帯が発生した大分県では、雨漏りの修理をしていた男性が屋根から転落して病院に運ばれたほか、由布市と宇佐市のいずれも、一部地域に緊急安全確保が出されている。

一方、愛知県蒲郡市では、土砂崩れで5人が巻きこまれ、2人が救助されましたが3人死亡した。

”自転車並み”速度で北上

大きな影響をもたらしている台風10号は、29日午前11時半現在、熊本・天草市付近にあり、30日にかけ九州を北上する見込みだ。

台風10号の進路予想図

その後、さらにスピードを落とし列島を縦断する可能性がある。

午前8時ごろ、鹿児島・薩摩川内市付近に上陸した台風10号は現在、熊本・天草市付近を自転車並みの速度で北上している。

台風10号は今後さらにスピードを落とし、30日にかけて九州を北上する見込みだ。

その後迷走しながら、週明けにかけて列島を縦断する可能性がある。

29日に予想される最大瞬間風速は、九州南部で50メートル。

30日朝までに予想される降水量は、九州南部で600mmとなっている。

また、31日朝までには、四国で400mm、東海などで300mmの降水量が予想されていて、長引く暴風や大雨に警戒が必要だ。

東海道新幹線で計画運休

台風10号の接近に伴い、JR東海は東海道新幹線について、30日、一部区間で計画運休を行うと発表した。

東海道新幹線は30日、三島と名古屋の間で始発から終日、運転を見合わせる。

また、東京と三島、名古屋と新大阪の間は、1時間で上下線2本程度に大幅に減便したうえで、各駅停車の「こだま」で運行するということだ。

一方、山陽新幹線は、当初の予定よりも早い29日午後5時ごろから、広島 - 博多の間で運転を取りやめ、30日も始発から午前10時ごろにかけて、広島 - 博多の間で計画運休を行う。

また、九州新幹線と西九州新幹線は現在計画運休を行っていて、全ての区間で運転を見合わせている。

そして、空の便は、29日の国内線で日本航空と全日空が、合わせて487便の欠航を決めている。
(「Live News days」8月29日放送より)

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