違法に香典を配布したり、自民党・安部派から受け取った裏金を収支報告書に記載しなかったりしたとして、堀井学・前衆院議員が略式起訴されました。

 堀井前議員は秘書などに指示し、自分の名前を書いた香典や枕花を自身の選挙区の有権者に渡したり、派閥からキックバックされた裏金を収支報告書に記載しなかったりした公職選挙法違反と政治資金規正法違反の罪に問われています。

 裏金の一部は香典などにも使われたとみられ、悪質性が高いと判断された模様です。

 関係者によりますと堀井前議員は任意の調べに対し、秘書らに香典を配布させたことを認め、「自分が香典を出したことが相手に伝わるようにする必要があった。違法性は認識していた」という趣旨の説明をしていました。

 東京地検特捜部は2024年7月、堀井前議員の自宅や事務所を家宅捜索。

 堀井前議員は8月28日、事件の責任を取って議員を辞職し、「順法精神の欠如が原因」「選挙民の皆様に託された一票を踏みにじる結果となった」とのコメントを出していました。


 堀井前議員の地元・北海道登別市の有権者からは堀井前議員の辞意表明後、「裏金のことで、みんなやっぱり不信感を抱いてると思うんですよね。きちんと説明するべきじゃないですか」「ただ辞めて責任取りますって言うんだったら、なんかそれは違うかな」と説明を求める声が挙がっていました。

 今後、罰金刑が確定した場合、原則として5年間、公民権が停止され、全ての選挙に立候補できなくなります。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。