29日朝に鹿児島に上陸した台風10号は午後3時現在、九州を北上しています。
今後、スピードを落としながら列島を縦断する可能性があります。

すでに各地で暴風や大雨による被害が出ていて、広い範囲で厳重な警戒が必要です。

午前8時ごろ、鹿児島・薩摩川内市付近に上陸した台風10号は現在、長崎・雲仙市にあるとみられ、自転車並みの速さで九州を北上しています。

その後、さらにスピードを落として迷走しながら、週明けにかけて列島を縦断する可能性があります。

鹿児島・枕崎市では最大瞬間風速51.5メートルの猛烈な風が吹いたほか、宮崎・美郷町で24時間に658mmの大雨となりました。

この台風の影響で、鹿児島県では船を係留していた男性が海に転落し行方不明となっているほか、突風にあおられ転倒するなどし、けが人は22人となっています。

宮崎県では、28日の竜巻とみられる突風によって23人に被害が出るなど、これまでに九州各地であわせて1人が行方不明、71人がけがをしています。

大分県には一部地域に緊急安全確保が発令されており、長引く大雨や暴風に厳重に警戒してください。

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