県立球陽中学校2年生の下地凛さん(14)=宜野湾市=が日本数学検定協会の実用数学技能検定(数検)最難関の1級に合格した。協会によると、これまでの県内最年少合格者は高校3年(17歳)で、県内最年少記録を更新。下地さんは「努力が報われてうれしい」と喜んだ。

 検定は7月21日にあった。協会によると1級は多変数関数などの解析分野や線形代数など幅広い分野から出題され、理数系大学卒業程度の内容。中学生が合格するのは全国的にも「比較的珍しい」という。

 下地さんは小学6年の時に受けた算数検定がきっかけで計算にはまり、中1で球陽高の難関大学受検者向けの数学講座に参加した。ユーチューブや参考書片手に自宅で対策を重ねた。

 中高合同の数学部でも、顧問の池間昌也教諭(30)や友人と数式に向き合う。1級合格は「家族や友人、先生のおかげ」と感謝する。

 複雑な現象が数式で表現されていることなど、「数学の奥深さにロマンを感じる」と目を輝かせる。中学卒業までに「東大、京大の入試試験を解けるようになりたい」と目標を語った。

 協会には2011年以降の合格者の年齢記録が残っている。全国の最年少記録は兵庫県の小学4年生(9歳)。(社会部・屋宜菜々子)

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