広瀬めぐみ元参院議員(58)=自民党離党、辞職=が公設秘書の給与を詐取したとされる事件で、東京地検特捜部は30日にも広瀬元議員を詐欺罪で在宅起訴する方針を固めた。広瀬元議員は起訴前の特捜部からの任意聴取に対し、「勤務実態のない秘書の給与をだまし取った」と認めていたとされ、特捜部は逮捕をせず、任意で捜査を進めていた。
関係者によると、広瀬元議員は2022年12月から23年8月まで、公設第1秘書の妻を公設第2秘書としていたが、第2秘書に勤務実態はなく、給与約400万円を国からだまし取った疑いがある。
広瀬元議員の第2秘書の口座に国から振り込まれていた給与の大半は、引き出された後に現金で広瀬元議員に渡っていたとされる。
特捜部は7月30日に、東京・永田町にある広瀬元議員の議員会館事務所などを家宅捜索した。
広瀬元議員は8月15日に「事務所の経費捻出のため、公設第1秘書の配偶者に公設第2秘書をお願いし、秘書給与から資金提供を受けたことは事実。軽率な行為だったことを反省している」とのコメントを出し、議員辞職した。
広瀬元議員は1999年に司法試験に合格した弁護士。22年7月の参院選で初当選し、岩手選挙区で自民公認として30年ぶりに議席を奪還した。【安元久美子、北村秀徳、岩本桜、山田豊】
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