29日に九州に上陸し、30日に四国に再上陸した台風10号は31日午前7時半現在、四国沖を東寄りに進んでいて、9月1日にかけて紀伊半島を北上する見込みです。

近畿や東海・関東などを中心に断続的な雨が予想され、警戒が必要です。

31日午前6時45分ごろの和歌山・串本町の映像からは、空には厚い雲がかかり、強い雨が降り続いている様子が分かります。

台風10号は9月1日にかけて、紀伊半島を北上する見込みです。

48時間降水量は、静岡県の熱海市では509.5mm、神奈川県の小田原市では461.5mmと、観測史上1位の記録を更新するなど記録的な大雨となっています。

台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込むため、東海では1日午前中にかけて、線状降水帯が発生し大雨による災害の危険性が高まる可能性があります。

31日から1日朝までに予想される24時間降水量は、多いところで東海地方で300mm、近畿地方で200mmとなっていて、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。

台風10号の影響で、各地に爪痕が残っています。

福岡県では川で溺れたとみられる男性が死亡、宮崎県で40人がけがをしていて、九州地方では合わせて113人のけが人が確認されています。

FNNのまとめでは、30日夜までに6人が死亡、125人がけがをし、1人の行方が分からなくなっており、各地で被害が拡大しています。

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