1週間にわたって降り続いた雨。台風10号は9月1日夜にようやく消滅しましたが、静岡県内には大きな爪跡が残りました。大気が不安定な状態が続いていて、土砂災害への警戒が必要です。

静岡県内に記録的な大雨をもたらした台風10号。

9月1日正午頃に熱帯低気圧へと変わり、その後、消滅しましたが、大きな爪痕を残しました。

降り始めから2日朝までの降水量は静岡で738ミリ、熱海市網代で714.5ミリなど、8月の1カ月に降る雨量の約4倍となっている地点もあります。

村田彬 記者:
こちらのお寺には現在立ち入り禁止のテープが張られていて、奥を見てみますと山肌とともに崩れたお墓が確認できます

清水区の鉄舟禅寺では8月31日、裏山が崩れ50基近い墓が土砂に流されました。

2日も崩れた現場を心配そうに眺める檀家の姿が…。

鉄舟禅寺・世永天山 住職:
今はですね、実際にお墓が崩れてどこにどの檀家さんがどのお墓がどうだということも全部1つ1つ調べていまして。自然のことですからしっかりと私も受け止めて檀家さんの心に寄り添えるそういう形に進めていきたいと思います

今後、行政と土砂の搬出に向けて協議をしていくということです。

気象台によりますと県内は引き続き大気の状態が非常に不安定で、3日にかけて局地的に雷雨や非常に激しい雨となる見通しです。

これまでの雨で地盤が緩んでいるところも多く少しの雨でも土砂災害への警戒が必要です。

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