哨戒ヘリコプターSH60K(海上自衛隊提供)

伊豆諸島の鳥島東方海域で海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機が訓練中に墜落、1人が死亡した事故で、2機が無線を通じて機体の位置情報などを共有できる「僚機間リンク」と呼ばれるシステムに接続していなかったことが22日、関係者への取材で分かった。海自は2機が衝突した可能性が高いとみており、事故との因果関係を慎重に調べている。

海自によると、僚機間リンクは対潜水艦戦に加わるヘリが、探知した情報を送受信するネットワーク構築のシステム。接続した機体同士の間隔が狭まると、警報を鳴らす機能を持つ。ただ任務や訓練の内容によっては接続しないケースもある。

海自と海上保安庁は23日も現場周辺での捜索を続け、行方不明となっている搭乗者7人や機体の主要部分の発見を急いだ。

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