「シー・シェパード」創設者のポール・ワトソン容疑者(2006年)=ロイター

【ロンドン=共同】デンマーク自治領グリーンランドの警察は4日、7月に拘束した反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者、ポール・ワトソン容疑者について、裁判所が10月2日までの勾留延長を決めたと明らかにした。ロイター通信が報じた。

今月5日が勾留期限で、延長は2度目。日本政府が身柄の引き渡しを求めており、その可否の判断に時間がかかっている。ワトソン容疑者は決定を不服として上訴した。

ワトソン容疑者は日本の調査捕鯨を妨害したとして、日本の要請に基づき国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配していた。7月にグリーンランド中心都市ヌークへ船の給油などで立ち寄った際、地元の警察に拘束された。日本側は同月、デンマーク政府に身柄の引き渡しを要請した。当初の勾留期限は8月15日だった。

シー・シェパードは2005年から、抗議船で日本の調査捕鯨団の監視船に衝突するなど過激な行為を繰り返した。ワトソン容疑者は環境保護団体「グリーンピース」を脱退後、1977年にシー・シェパードを設立。2022年に同団体を離れた。

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