2024年に秋田県内で確認された投資詐欺などの被害額は、8月末時点で4億2000万円余りに上り、前年の同じ時期を上回る過去最悪のペースで急増している。

秋田県警がまとめた速報値によると、8月末までに確認された詐欺の被害は112件で、被害額は計4億2300万円だった。前年同期比で件数は2.5倍、被害額は7倍を超えていて、1件当たりの被害額が増加している。

特に「SNS型投資詐欺」と「ロマンス詐欺」は、件数38件に対し被害額は3億5200万円で、1件平均900万円以上と高額だ。犯人がSNSを悪用して被害者と信頼関係を築き、長期間、複数回にわたり現金を振り込ませるのが特徴だ。

一方で、架空料金請求詐欺や「副業でもうかる」とうたい現金をだまし取るといった特殊詐欺の被害は74件確認され、被害額は7100万円となっている。

2023年1年間の被害額は5億円を超え、過去最悪だったが、2024年はそれを上回るペースで増えている。

警察は「被害額は危機的な状況」として、詐欺の手口を知り、おかしいと思ったら家族や知人などに相談するよう呼びかけている。

また、国際電話から発信されるケースもあるとして「+(プラス)」から始まる番号に注意するよう呼びかけている。

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