役場職員や銀行員を名乗り、現金をだまし取ろうとする特殊詐欺未遂事件が5日、本島北部で4件相次いだ。県警組織犯罪対策課によると、本島北部に住む70~80代の男女4人が、同じ手口で預貯金詐欺の被害に遭いそうになった。受取人が現れなかったため、被害に遭わなかったという。

 県警によると、4人は男から「還付金の件で電話しています」「返金手続きをするので、これから職員がキャッシュカードを受け取りに向かいます」と電話があった。キャッシュカードを自宅ポストに入れ、暗証番号を伝えたが、受け取りに来なかったという。その後、本部署に相談し事件が発覚した。

 8月27日にも本島中南部で類似した手口の特殊詐欺事件が相次ぎ、80代の女性3人が計150万円をだまし取られた。

 県警は「役場職員が保険料の過払いの返金を電話したり、銀行員が他人のキャッシュカードを預かったりすることは絶対にない。詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい」と注意を呼びかけている。(社会部・玉那覇長輝)

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