北海道胆振東部地震の発生から6年となり、厚真町吉野地区に設けられた献花台で手を合わせる人(6日)=共同

北海道胆振地方中東部を震源とし、関連死を含め44人が死亡した地震は6日、発生から6年となった。最大震度7を記録し、大規模な土砂災害などで37人が亡くなった厚真町では、公園内に設置された慰霊碑前で、宮坂尚市朗町長や職員が黙とうした。

北海道胆振東部地震の発生から6年となり、厚真町吉野地区に設けられた献花台(6日)=共同

地震は2018年9月6日午前3時7分に発生。道内5市町で44人が死亡した。うち厚真町吉野地区では集落に近い山の斜面が約1.3キロにわたって崩落し、19人が犠牲になった。

発生直後に同町でがれき撤去のボランティアをしたという北広島市の女性看護師は6日午前、追悼のため吉野地区を訪れた。「自然災害の恐ろしさを感じた。6年たち、緑が増えてきれいになったところもある」と話した。

他の自治体も含め、累計約1万6千人以上が避難し、住宅の全半壊は2300棟に上った。北海道電力苫東厚真発電所が被災して同社管内で国内初となる全域停電(ブラックアウト)も発生。町によると、インフラや農地の復旧はほぼ完了したが、崩れた森林の再生のめどは立っていない。〔共同〕

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