長野県内でクマに襲われる被害が相次いでいます。9月5日は松川村と安曇野市で3人が襲われました。県は「これ以上、被害を出さない対策が必要」とし、「警報」の発出による対策強化を検討しています。

北アルプスの麓を流れる清流。水際に残るのはクマの足跡でしょうか。

5日午後5時半すぎ、安曇野市の穂高有明で1人で沢登りをしていた50代男性がクマに襲われました。

男性は、近くで待っていた仲間に助けを求め、松本市内の病院に搬送されました。腕や頭にけがをしましたが、命に別条ありませんでした。クマは成獣とみられますが、発見に至っていません。

散歩する男性:
「怖いですね。いろいろ歩き回るのは控えた方がいいかと思いながら」

5日は松川村の住宅地でも女性2人が立て続けに襲われ顔の骨を折る大けがをしました。

1日で3人がクマに襲われる事態に。

県はー

阿部守一知事:
「去年1年間の人身被害に迫る状況です。これ以上の被害を出さないよう、対策を早急に検証、強化考えたい」

今年度、県内のクマによる人身被害は10件11人。里での目撃は7月までが744件。先月は1カ月間で323件と、2023年をおよそ50件、2022年を100件以上上回っています。

県は、週明け9日に会議を開き、発令中の「ツキノワグマ注意報」を「警報」に引き上げるか話し合う予定です。

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