23日午前11時45分ごろ、京都市東山区清水3の「産寧坂(さんねいざか)」で桜の木が倒れ、三重県在住の男性(62)が下敷きになった。京都府警によると、男性は右鎖骨など4カ所を骨折して重傷。男性は高校教員で、遠足の引率で訪れていたという。
府警東山署によると、桜は高さ9・1メートル、幹回り1・7メートルで、根元から折れていた。男性は「坂を上っている時に後ろでボキボキという音がしたため、振り返ると右肩付近に木が倒れてきた」と話しているという。同署は産寧坂を通行止めにし、倒木の原因などを調べている。
近くで清水焼の店を営む谷口嘉一さん(52)は「聞いたことのないようなズズズという音と、観光客の悲鳴が聞こえたので、外に出ると木が倒れていた。この付近では最も早く咲く桜で有名だった。雨で観光客が少なかったが、普段の人出ならもっと多くのけが人が出たかも」と驚いていた。
産寧坂は世界遺産・清水寺の近くにあり、飲食店や土産物店が建ち並ぶ京都有数の観光地。【日高沙妃、中島怜子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。