複数のスタッフが足のしびれを訴え、救急搬送されたイベント会場(8日午後、栃木県真岡市)=共同

8日午後4時20分ごろ、栃木県真岡市下籠谷の井頭公園の運動広場で開催された音楽イベントの会場で、10〜20代の清掃スタッフの男女9人が足のしびれを訴え、うち6人が救急搬送された。

消防によると、いずれも命に別条はないが、1人は自力で歩けない状態だった。当時は雨が強く降っており、県警や消防は落雷が原因の可能性があるとみている。

県警や主催者によると、ライブは午前10時に開演。荒天のため終盤に中断していたところ、強い落雷が2度発生し、ステージから離れたテント内で待機中のスタッフが症状を訴えた。午後4時半ごろにはライブの中止を決めた。ライブにはさまざまな音楽グループが出演し、今年が20回目。約1万2千人が来場した。

気象庁は、8日午後5時までの1時間に13.0ミリのやや強い雨を真岡市で観測。上空の寒気などの影響で大気の状態が不安定になるとして、栃木県内では落雷や突風への注意を求める情報を8日朝に発表していた。

東京都から来た男子大学生(19)によると、雷の音が聞こえ、指示に従って低い姿勢を取っているうちに雨が強まった。会場の避雷針付近に雷が落ちた時にはごう音とともに地面が揺れたといい「命の危険を感じた」と振り返った。イベント関係者も「ドドンという強烈な音が聞こえた」と語った。

主催者側は「けが人が出てしまったことは大変申し訳ない」と話した。〔共同〕

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