気象庁によりますと、前線が北陸地方から日本の東にのびています。関東甲信地方は、前線や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。このため、関東甲信地方では、激しい雨や非常に激しい雨の降っている所があります。引き続き10日明け方まで大気の状態が非常に不安定となるでしょう。関東甲信地方では、これまでに降った大雨により、地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
■雨の実況
降り始め（8日午前11時）から9日午前5時までの降水量（アメダスによる速報値）
・群馬県
高崎市上里見 184.0ミリ
高崎市榛名山 143.0ミリ
嬬恋村田代 95.0ミリ
・長野県
茅野市白樺湖 104.5ミリ
■雨の予想
関東甲信地方では、9日夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
・9日に予想される1時間降水量（多い所で）
関東地方北部 50ミリ
関東地方南部 30ミリ
甲信地方 30ミリ
・9日午前6時から予想される24時間降水量（多い所で）
関東地方北部 100ミリ
関東地方南部 60ミリ
甲信地方 50ミリ
■低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒・注意
関東甲信地方では、10日明け方にかけて、低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しのある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
今後発表する防災気象情報に留意してください。
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