兵庫県の斎藤元彦知事に辞職を求めた理由を説明する日本維新の会の吉村洋文共同代表=大阪府庁で2024年9月9日午後5時12分、戸田紗友莉撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は9日、斎藤知事が辞職し、出直し選になった場合の党の対応について「基本的には支持できるものにはならないだろう。みんなで話し合って決めることになる」との見通しを明らかにした。報道陣の質問に答えた。

 2021年の知事選で、維新は自民党とともに斎藤氏を推薦したが、辞職に伴う出直し選の場合、斎藤知事への公認や推薦などには消極的な考えを示した形だ。

兵庫県議会調査特別委員会で証人尋問に応じる斎藤元彦知事=神戸市中央区で2024年9月6日午後3時34分(代表撮影)

 吉村氏は、大阪府財政課長だった斎藤知事と、かつては上司と部下の関係だったことに触れつつ「熱心でまじめで優秀だったので、残念に思う。知事になってからは上下関係ではなく横の関係で、リスペクトしていた」と語った。知事の資質を問われる事態になったことについて「予測できなかった。物を投げるようなタイプではなかった」と述べた。【東久保逸夫】

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