ジャニーズ事務所=東京都港区で2023年5月、藤井達也撮影

 アイドルグループ「ジャニーズWEST(現WEST.)」などのコンサートチケット不正転売に関わったとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われた、いずれも札幌市白石区の、トレーダー、竹内光昭被告(49)と自動車販売業、長谷将昭被告(58)に対する初公判が10日、札幌地裁(藤井俊彦裁判長)であった。両被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状などによると、2人はチケットを転売する目的で、旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)のファンクラブサイトに架空名義のアカウントを複数作成。コンサートの電子チケットを申し込み、不正入手したとしている。

 検察側は冒頭陳述で、被告らは2019年ごろから架空の氏名、住所、電話番号などを一覧表にまとめ、22、23年だけでも約1億2000万円の利益を得ていたと主張。証拠調べで、知人や芸能人の名前を組み合わせて架空の氏名を作成していたと指摘した。【伊藤遥】

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