福岡県警が特定危険指定暴力団「工藤会」のトップらを逮捕する“頂上作戦”に着手してから9月11日で10年です。

武内市長は10日の会見で、市内の治安について劇的に改善したとし、今後さらに企業誘致などに力を入れる方針を示しました。

◆武内和久 市長
「暴力団排除に向けたすべての皆様のご尽力により、北九州市の治安情勢は劇的に改善し、安心安全な街へと展望を遂げました」

10年前の9月11日、特定危険指定暴力団「工藤会」のトップ・野村悟被告が殺人などの容疑で逮捕されました。

これを皮切りに、ナンバー2の田上不美夫被告など最高幹部が逮捕された、いわゆる“頂上作戦”が始まりました。

野村被告、田上両被告は控訴審でともに無期懲役の判決を受け、現在、上告しています。

市民への襲撃をも繰り返した工藤会。

北九州市政の舵をとる武内市長は、頂上作戦などの進展もあり、工藤会の組員の活動は劇的に減ったと評価しました。

◆武内和久 市長
「平成20年(2008年)のピーク時には730人だった工藤会の構成員は8割近く減少して、今160人。頂上作戦の成果も顕著に表れております」

警察によると、10年前の9月以降、あわせて451人の工藤会系組員を検挙。

そして去年の年末、福岡県内の工藤会系組員は160人にまで激減したとしています。

さらに、工藤会系の組事務所もこの10年で28カ所撤去され、市内の治安は目に見える形で改善を見せています。

そして、この10年で大きく進展した変化の1つに、企業誘致があります。

◆武内和久 市長
「企業誘致も、昨年度は過去最高の投資額を達成を致しました。2580億円」

市によりますと、北九州市への企業誘致は頂上作戦以降増加傾向が続いていて、去年は過去最高の91件を記録しました。

◆武内和久 市長
「日本トップクラスの安全、安心な町への挑戦。これを今後も強力に進めてまいりたい」

安全、安心な街に変わりつつある北九州市。

福岡県警は今後も工藤会の壊滅に取り組むとしています。

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