北海道北部の留萌市役所が管理する公用車2台が車検切れの状態で公道を走行していたことが発覚し、中西俊司市長が9月10日、市議会で謝罪しました。
留萌市によりますと9月5日、都市整備課の職員2人が公用車(乗用車)を町道のパトロールを終えて駐車場へ戻す際、フロントガラスに貼ってあった車検シールが「6」になっているのに気づきました。
車検シールに書かれている数字は車検が切れる「月」を表しています。
公用車の車検は6月1日で切れていて、調べたところ56日間で職員10人が延べ79回、2553キロを走行していたことがわかりました。
さらに市が所有する全ての公用車94台を調べたところ、建築住宅課が管理するワゴン車も車検が8月6日で切れていたことが判明しました。
8月7日から15日までと21日の計7日間で、職員2人が延べ23回運転していました。
このうち1人は「車検切れ」に気づいていながら、8月21日に「車検切れ」のまま運転し工場に持ち込んでいました。
その後、建築住宅課は事案を課内のみの共有にとどめていました。
いずれの課も公用車の運転前に車検証などの確認を怠っていました。
中西俊司市長は10日の市議会で「車検切れ」の車で走っていた事実を公表。「市政に対する市民の皆さまの信頼を損ねたことを深くおわび申し上げます」と謝罪、再発防止を徹底を表明しました。
留萌市は2台の新たな車検証を受け取るとともに9月8日までに警察に事案を届け出ました。
車検切れの車で公道を走ることは道路運送車両法で禁止されていて、運転した2つの課の12人は最大30日の免許停止処分となる可能性があります。
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