就任会見に臨む最高裁の中村判事(11日、東京都千代田区の最高裁)

11日付で最高裁判事に就任した前東京高裁長官、中村慎氏(62)は同日、東京都千代田区の最高裁で記者会見し、「多角的、多面的な視点で頭に汗をかいて考え、議論するよう心がけたい」と抱負を述べた。

主に担ってきた民事裁判について「書記官らとのチーム作業でもあり、当事者との共同作業でもあると肝に銘じてきた」とし、「最高裁判事としても、これまで大切にしてきた姿勢を貫いていきたい」と語った。

裁判手続きのIT(情報技術)化にも言及した。「裁判へのアクセスと利便性を向上させ、裁判所が国民にとってより身近な存在になる大きな意義がある。今まで以上に審理を迅速化しつつ、裁判の質を高めていく努力が重要だ」とした。

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