5月に秋田市の卸売市場に侵入し、金庫から現金を盗もうとした罪に問われている男の初公判が12日、秋田地方裁判所で開かれ、男は「事実と認める」と話し、弁護側は起訴内容を争わない姿勢を示した。

起訴されているのは、本籍が千葉市で、住所不定・無職の中村俊夫被告(74)。

起訴状などによると、中村被告は5月1日、秋田市の公設地方卸売市場の2階事務所に侵入し、金庫から現金などを盗もうとした建造物侵入と窃盗未遂の罪に問われている。

秋田地方裁判所で開かれた12日の初公判で、中村被告は「はっきりと覚えていないが事実と認める」と話し、弁護側は争わない姿勢を示した。

検察は「被告には過去15回罪を犯し、刑罰を受けた経歴がある」とした上で、「卸売市場の近くのバス停で降りている形跡がICカードの履歴から認められ、工具や手袋を購入するなど犯行は計画的」と指摘した。

さらに、中村被告には他にも犯行に及んだ事実が固まりつつあるとして、検察は近く追起訴する方針を示した。

次回公判は10月17日に開かれる予定。

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