終戦後、旧ソ連のシベリアに抑留され、過酷な労働などにより犠牲になった人を弔う慰霊祭が県内で初めて行われました。
この慰霊祭は抑留された人の体験などを風化させないよう活動している団体などが開いたもので、県内では初めての開催です。この日は県内の抑留体験者やその遺族など65人が参列し、祭壇に花を手向けるなどしました。
また戦時中の体験を本にまとめるなど、次世代に戦争を語り継ぐ活動をする多久市の坂口康子さんが遺族を代表して追悼の言葉を述べました。

【遺族代表・坂口康子さん】「先人たちの犠牲の上に築かれたことに改めて感謝し、その思いは遺族会の語り部としてしっかり伝えてまいります」

太平洋戦争終結後、旧ソ連軍が日本兵などに極寒の地で強制労働をさせたいわゆるシベリア抑留では、およそ5万5000人が帰国できず死亡したといわれています。

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