文化庁が「国語に関する世論調査」を発表し「もふもふ」「きゅんきゅん」などの新しい表現について、他人が使うのが気にならないと答えた人が8割を超えました。
文化庁が2023年度、16歳以上を対象に行った調査によりますと、「動物などがふんわりと柔らかそう」といった意味で使われる「もふもふしている」や「ときめきを感じる」といった意味で使われる「きゅんきゅんする」などの新しい表現について、ほかの人が使うのが気にならないと答えた人が8割を超え、他者の使用について寛容であることが分かりました。
一方、使うことがあると答えた人は「もふもふ」が52.6%「きゅんきゅん」が41.4%でした。
また、慣用句については辞書等で本来の言い方、意味とされてきたものと異なる言い方、使い方をする人が多い傾向が分かりました。
「間髪を入れず」は本来の言い方とされる「間、髪を入れず」と区切って言う人は6.5%で「間髪を入れず」と続けて言う人が91.0%にのぼっています。
「悲喜こもごも」については本来の「悲しみと喜びを次々に味わうこと」という意味で使う人は43.4%で「悲しむ人と喜ぶ人が様々にいること」として使う人が49.7%になりました。
「悪運が強い」を本来の「悪い行いをしたのに、報いを受けずにいる様子」として使う人は24.3%で「悪い状況になっても、うまく助かる様子」として使う人が67.2%でした。
また、国語と親和性が高いことなどから読書についても調査が行われ、1か月に本を「読まない」人は62.6%で過去最高になりました。
SNSなど、スマートフォンを用いたアプリケーションのバリエーションが増え、利用頻度も増えたことなどが本離れに影響しているということです。
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