東京都庁=小川信撮影

 東京都世田谷区の保坂展人区長は18日、同性カップルの住民票の続き柄欄を男女の事実婚と同様に「夫(未届)」などと表記する取り組みを11月から始めると明らかにした。都内の自治体では初めてとなる。同日の区議会定例会で上川あや区議(レインボー世田谷)の質問に答えた。

 保坂区長は「先行自治体の取り組みも踏まえ、同様の検討をしている中野区などと意見交換を行ってきた」とした上で「11月の段階で取り扱いを開始できるよう、準備を進めている」と述べた。

 世田谷区は現在、パートナーシップ宣誓やファミリーシップ宣誓をしたカップルの続き柄を「縁故者」としている。今後は女性カップルは「世帯主」と「妻(未届)」、男性カップルは「世帯主」と「夫(未届)」と記載できるようになる。

 同性カップルの住民票の続き柄欄を巡っては、長崎県大村市が5月、住民の男性カップルに対して住民票の続き柄欄を「夫(未届)」と記載した写しを交付し、異例の対応として話題となった。以降、香川県三豊市や神奈川県横須賀市などで運用が始まっている。【藤沢美由紀】

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