栃木県那須町で全身が焼かれた男女2人の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された平山綾拳容疑者(25)が「別の人物から遺体処理の指示を受け、知人2人に依頼した」などと供述していることが24日、捜査関係者への取材でわかった。警視庁などはこの2人が遺体を焼損した実行犯だったとみて行方を追っている。

捜査関係者などによると、平山容疑者は事件が発覚する前日の15日午後10時ごろ、東京都品川区にあるコンビニの駐車場で知人2人と合流して車を貸したとみられる。同11時半には2人が車に乗り込んでコンビニを出発したことが確認されている。

同容疑者は2人とは複数回ともに飲食をしたことがあるが、本名は知らずにあだ名で呼んでいたという。同容疑者は「2人が『遺体を焼くなら誰も来ない所がいい』と話していた」と供述している。

事件は16日午前に発覚した。那須町の河川敷で会社役員、宝島龍太郎さん(55)=東京都千代田区=と妻とみられる女性の焼損した遺体が見つかった。平山容疑者は17日に都内の交番に出頭し、21日に死体損壊容疑で逮捕された。

捜査関係者などによると、平山容疑者は事件前に遺体の焼損に使われたとみられるガソリンや携行缶を購入しており、「ある人物から指示を受けて買った」と話している。同容疑者の携帯電話は見つかっておらず、「出頭前に指示を受けた人物に自身の携帯電話を渡した」といった趣旨の説明をしている。警視庁などは指示系統などを調べている。

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