名古屋地検特捜部は19日、国債に関わる架空の投資話を持ちかけ、担保金名目で当時60〜70代の3人から計22億円をだまし取ったとして、東京弁護士会所属の弁護士、斉藤宏和容疑者(34)=愛知県清須市=ら3人を詐欺の疑いで逮捕した。
他に逮捕したのは、無職、鬼塚敏輝(76)=東京都目黒区=と無職、清水忠正(54)=東京都葛飾区=の両容疑者。地検は全員の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、昨年12月〜今年5月、「国債の特別な投資案件に参加するための担保金」を出せば、6カ月後に多額の運用益などが得られるなどと虚偽の事実を伝達。2人から5億円ずつ、1人から12億円をそれぞれ斉藤容疑者の口座に送金させ、だまし取った疑い。
東京弁護士会は昨年12月、事務所の職員が弁護士の了解を得ずに、独断で高額の着手金を設定していたなどと認定し、斉藤容疑者の指導監督責任を問い、懲戒手続きを始めたと発表していた。〔共同〕
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