9月19日午前、仙台駅と古川駅の間で、走行中の東北新幹線の車両の連結部分が外れました。走行中に連結部分が外れたのは今回が初めてで、東北新幹線は約5時間にわたり全線で運転を見合わせました。

カメラマンリポート
「大崎市三本木の上空です。本来つながっているはずの連結部分が分離してしまい、新幹線はそれぞれ離れてしまっています」

走行中の東北新幹線に一体、何が起きたのでしょうか。JR東日本によりますと、19日午前8時すぎ、仙台駅と古川駅の間で東北新幹線の「はやぶさ・こまち」の連結部分が走行中に外れ、緊急停車しました。

こちらは「はやぶさ」の乗客が撮影した映像です。映像を見る限り、列車内は落ち着いているように見えます。

「はやぶさ」車内アナウンス
「お客さまにはご不便おかけして申し訳ございません。運転再開までもう少々お待ちください」

停車したはやぶさの隣に停車していたやまびこでは。

やまびこ車内アナウンス
「走行中に『はやぶさ』と『こまち』が離れてしまい、現在緊急停車しておりました」

JRによりますと、連結が外れた時の走行速度は約315キロで、停車した後の「はやぶさ」と「こまち」は300メートルほど離れていました。

一方、停車した「はやぶさ」と「こまち」はいずれも脱線はしておらず、約320人の乗客にけがはなかったということです。

JR東日本によりますと、管内で走行中の新幹線の連結部分が外れるのは今回が初めてで、まさに“前代未聞”のトラブルに…。

堤勇高アナウンサー
「午前11時37分です。停止していたはやぶさの車両が今動き出しました。仙台駅方面に今ゆっくりと動き出しています」

連結部分が外れた新幹線の乗客は、当時の状況を次のように話しました。

分離した新幹線に乗車
「最初に変な音がして、そこからちょっとして止まって、拘束が長いかなと思いましたけど、空調は効いていたので対応の方は問題なかった」
「皆さん電話したりとか影響があるところに電話したり、そういう人が多かった」
「10分おきくらいに随時、状況報告してくれて安心していました。乗っているJRの社員が手分けして降りて車両点検しているのも見えました」

この影響で東北新幹線は約5時間にわたって全線で運転見合わせに。

西ノ入菜月アナウンサー
「JR仙台駅、新幹線の改札近くです。運転見合わせの影響で多くの乗客に影響が出ていて、皆さん電光掲示板を確認するなど、心配そうな表情を浮かべています」

利用者
「今から名古屋に行く予定だったんですけど、仕事で。1時間くらいずっと待っています」
「函館に旅行に行こうと思って。子供たちもいるので、なかなか身動きが簡単にできないので、もうちょっと待ってみようかなという感じですかね」
「東北新幹線で4、5回こんな感じでトラブルに遭っていて、ちょっと車両の不具合は今年多すぎる気がしますね」

中には、移動手段を急きょバスに変えた人も。

新幹線からバスに
「こういう新幹線トラブルは初めてなので、最初はパニックになったが、すぐバスにした判断がよかった」
「突然だから、行く前に疲れました」

JR東日本では、車両の緊急点検を行うとともに、連結部分が外れた原因を詳しく調べています。

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