9月19日、静岡市の山間部にある林道の斜面が崩落して通行できなくなりました。

市は20日朝からヘリコプターで取り残された登山客などの救助を開始し、日没までに希望した100人全員を救助しました。

伊藤渚紗 記者:
20日午前6時頃から始まったヘリでの救助。孤立状態で一夜を過ごした登山客などが直線距離で25kmほど離れた場所まで運ばれると安堵したような表情で降りてきました

登山客:
きのうどうなるかわからなかったものですから、ちょっと安心したのとまだ椹島のほうに一緒に過ごした人がいるので、なるべく早く安全に戻ってくれればいいかな

登山客:
できることがないので割と皆さん落ち着いていました。無事に孤立した場所から出られて一安心

19日、静岡市葵区の南アルプスへの登山拠点・椹島ロッヂから2.5kmほど南の林道東俣線でのり面が崩落しました。

土砂は約700立方メートル崩れ落ち、道路は40mにわたって埋まり通れない状態となり、登山客やリニア新幹線の工事をしている作業員など計200人が孤立状態になりました。

静岡市によりますと、ヘリでの搬送を希望した登山客100人は、全員 日没までに救助したということです。

崩落の原因について市は「もともと崩れやすい場所だが、8月の台風による記録的な大雨など長雨の影響が大きいのではないか」と推測しています。

静岡市・難波喬志 市長:
雨が降っていない時にしばらくしてからこうやって落ちるというのは、いつも起きることではありませんが、ただやはり先日長雨が続きましたのでその影響はかなり大きいのではないかなと思っています

市は道路の土砂の撤去を始めていて、早ければ9月23日にも車が通れるよう土砂の撤去を進める方針です。

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