米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の快挙を受けた日本時間の20日、地元の岩手県では横断幕が掲げられ、祝福の声があふれた。花巻東高(同県花巻市)時代に指導した佐々木洋監督は「今できることは何か常に考え、進化していくのが彼のすごいところ。自分自身で可能性を広げていくことができる選手だ」とたたえた。
出身地・奥州市では、市庁舎に「MLB史上初の快挙」の横断幕が掲げられた。公務員の高橋真理さん(57)は「あり得ない記録を達成するところがスター。けがをしないで楽しんでほしい」とエールを送った。庁舎内には本塁打数と盗塁数を刻むボードが置かれ、市民が「感動をありがとう」などとメッセージを書き込んだ。
花巻東高で取材に応じた佐々木監督は、投打二刀流を封印し、打者に専念した今季の大谷選手について「投げられなかったことで可能性が花開いた。本塁打数が多く、あれだけの盗塁を決めるのは、はるかに想像を超えている」と目を細めた。
ドジャースがプレーオフ進出を決めたことにも触れ「高3の夏に甲子園に出場できなかった悔しさもあり、記録を残す喜びではなく、チームが勝つ喜びを味わいたいんだと思う。満足することなくシーズン最後まで目いっぱいやってくれるだろう」と話した。
かつてプレーしたプロ野球日本ハムの地元北海道。札幌市の会社員、田辺元さん(48)は「来年は打者専念でも見てみたい気もするが、やはり投手でも活躍を」と期待した。中心部にあるスポーツグッズ店が数日前から店頭に飾っていたボードには本塁打と盗塁の数字を示す51の数字が並んだ。〔共同〕
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