記録的豪雨で河川の氾濫や土砂災害が起きた石川県能登地方で22日、地元消防などが不明者の捜索を続けた。安否不明になっている人のうち石川県は6人の氏名などを公表した。23河川が氾濫し、輪島市、珠洲市、能登町では道路寸断による集落の孤立が多数発生した。22日も降雨が続き、被害の全容把握は進んでいない。

石川県によると、豪雨で1人が死亡、3人が増水した河川に流され、行方不明となっている。氏名を公表した安否不明者は15〜89歳の男女で、自治体別では輪島市5人、珠洲市1人。

国土交通省によると、このほか能登半島地震で被災した輪島市の国道249号中屋トンネルの復旧工事現場で起きた土砂崩落で、作業員らの安否が分からなくなっており、捜索を続けた。けが人は能登町で2人確認されている。

石川県は22日、豪雨の影響により能登地方で孤立状態になった集落は115カ所と明らかにした。輪島市がうち99カ所で最も深刻という。国交省などは道路をふさぐ土砂の撤去を急ぐ。輪島、珠洲両市では断水も発生した。

能登半島地震の被災者向け仮設住宅団地の浸水被害は、輪島、珠洲両市で計9地区。被災した輪島塗事業者の仮設工房も4地区が浸水した。地震で被災した輪島市の棚田「白米千枚田」では、のり面が崩れた。〔共同〕

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。