投票率70%は達成できるのか。
若者の政治参画を目指すイベント「政治は祭りだ! 若者政治フェスティバル」が23日、東京都小金井市のJR武蔵小金井駅前で開かれた。
東京都知事選の投票率は1971年の72・36%が最高で、今年7月の選挙は60・62%。年齢が下がるほど投票率は低い傾向にある。危機感を抱いた、24の青年会議所(JC)で作る日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会が主催した。
「投票率70%の社会とそのための提言」と題した政策コンテストでは、都内の大学から4組が参加。「仕事で投票に行けない層に働きかけるために選挙日を祝日にする」というプランを提案した成蹊大のチームが優勝を果たした。ウイークデーに投開票し、その日を新たな祝日とすることで機運を盛り上げる。
投票により生活がどのように変わるかVR(バーチャルリアリティー)で体験できる「選挙体験空間の創造」、「市民活動や討論会などを通したシチズンシップ教育の充実による当事者意識の向上」などのアイデアも披露された。
さらに、「選挙小屋」と呼ばれる各政党や小金井市議会のブースが設けられ、来場者は市議、都議らと語り合っていた。選挙小屋は投票率が高いことで知られるスウェーデンなどの北欧諸国で行われている取り組みで、選挙前に目抜き通りや駅前などに置かれ、有権者に政策をアピールする。
憲法の理念を伝えてきた弁護士の伊藤真さん、「政治アイドル」として活動する町田彩夏さんらの講演もあった。協議会の徳竹正憲会長は「国政選挙が近いとも言われており、今回のイベントが若者の政治参加のきっかけになればうれしい」と話した。【山崎明子】
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