元日の地震で甚大な被害を受けた能登を再び襲った大雨。輪島市と珠洲市を中心としたおとといからの動きをまとめました。
住民:
「やっと何とか(地震から)立ち直れるかなって感じだった」
「私たちだけこんな酷い、いじめられるんだろうと空の神様を恨みたくなりました」
「地震より酷いわ」
気象庁会見:
「これまでに経験したことの無いような大雨となっています。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保しなければいけない状況です」
もとやスーパー:
「浸水してきました」
「津波よりひどい」
もとやスーパー店主 本谷一知(もとや・かずとも)さん:
「地震の後にとどめを刺されたなって。もう心が折れてしまった感じ」
リポート:
「輪島市内にある河原田川の様子です。濁流が橋桁を飲み込んで勢いよく流れているのが分かります」
もんぜん楓の家・職員:
「ここが池みたいに下まで流れてて、田んぼの水が流れてるから田んぼの土が全部中に入ってる状況、目の前でこういうことが起きたのが初めてだったのでビックリしました」
能登では現在も42カ所で632人が避難
そこから約700メートル下流では、喜三翼音さん(14)が自宅と共に流され行方不明に…。
翼音さんの父:
「本当は探したいけど見守るしかない。何といえばいいかわからないけど抱きしめたい」
大雨は仮設住宅にも猛威を振るう
住民:
「電気も来ないし、水も来ないし。きちんとした住まいが私たちは欲しいんですよね。」
仮設住宅に入居予定者:
「まさかこういうことになるとは思わなくて…これから住もうとしているところです」
珠洲市宝立町の仮設住宅の敷地内は入居前に水浸しに
入居予定者:
「明日入る予定だった。(水は)ギリギリセーフで中には入ってない。自然には勝てないですよね。命あるだけマシ」
リポート:
「きのう氾濫した若山川です。向こう岸に見える住宅は大雨によって地盤の断面がむき出しになっています。そして室外機でしょうか、宙ぶらりんになっていて右側2つ目、この1時間で川に浸かってしまった状態に」
傾いた家の住人:
「どうしていいか分からないから。うちが流れないように見ている。中のものは取り出していない。ダメですね、行くところないです」
亡くなった男性の親族:
「寂しい上に何でもよくマメに動く人やった。地域のためにもよく体を動かす人だった」
羽田登喜雄(はだ・ときお)さん(72)が土砂崩れに巻き込まれ死亡した。
羽田さんの姉・田甫初美(たんぼ・はつみ)さん:
「つらそうな顔じゃなかったし、よく頑張ったなって。「ごめんね」って。今年5月の連休に息子夫婦と娘夫婦と会ってそれが最後だった。優しくて頼りになる弟。近所の人も「色々手伝ってもらったし色々してもらった」って。私両親の死に目にも会えなくて運が悪いのかな。弟にはよくしてもらったんで本当に感謝しかないです」
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