姫路城大天守=姫路市本町で2023年7月18日、村元展也撮影

 兵庫県姫路市は世界遺産・姫路城の入城料について来春をめどに「デジタルチケット」を導入する方針を決めた。現在は城のチケット売り場だけで販売されているが、スマートフォンなどで事前購入でき、市は混雑の分散効果も期待。詳細は未定だが、購入時に入城日を予約する方式を想定しているという。

 入城料(18歳以上1000円、小中高生300円)は現行のままで、チケット売り場での販売も継続する。同市は2026年春ごろをめどに入城料を2~3倍程度引き上げ、市内在住者は現行料金をおおむね維持する方向で検討。外国人観光客向けには手荷物預かりなどのサービスを付加したプレミアムプランを新設するアイデアもある。

 こうした料金体系の改定にはチケットのデジタル化が不可欠なことや、来春の大阪・関西万博で外国人観光客の増加が見込まれることから、値上げに先行してデジタルチケットを導入する。同市によると、松本城(長野県松本市)や二条城(京都市)で導入されているという。【村元展也】

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