東京電力は柏崎刈羽原発の使用済み核燃料を青森県むつ市にある中間貯蔵施設に搬出する作業を開始しました。こうした中…
【資源エネルギー庁 村瀬佳史 長官】
「中間貯蔵の操業に向けたプロセスが進んでいくということについては、先行きの見通しをより明らかにしていく観点からは大変プラスになるかなとは思っている」
使用済み核燃料の搬出作業の開始についてこう話したのは、資源エネルギー庁の村瀬佳史長官です。
村瀬長官は9月24日、新潟県を訪れ、自民党県連の政務調査会に出席しました。
【資源エネルギー庁 村瀬佳史 長官】
「首相のほうからは原子力発電所の再稼働について、安全性の確保を大前提として地元のご理解を得た上で再稼働していくと」
9月の原子力関係閣僚会議で柏崎刈羽原発の再稼働に向けて議論した政府。
岸田首相は地元理解を得た上で再稼働を進めるとし、原発事故時に備えた避難道路の整備を進めることなど指示しました。
村瀬長官は会議で示された方針を県議団に説明。県議からは避難道路について具体的な計画を問う声もありましたが、詳細な説明はありませんでした。
また、県連は国に対し、原発立地自治体への経済政策を要望しています。
【資源エネルギー庁 村瀬佳史 長官】
「地域のリーダーの方々をはじめとする声をしっかり丁寧に聞かせていただきたいというふうに考えている」
【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「(関係閣僚会議は)一歩前進した部分があったのだというふうに思うが、まだ動かせる状況にないと、信頼回復されていないと、事業者自体からの発言もある。そういう意味では今後の課題といったところではないか」
一方、今後、自民党の新たな総裁が決まり、政権の顔ぶれも一新します。
【資源エネルギー庁 村瀬佳史 長官】
「柏崎刈羽原発の重要性が高まっているということについても新しい首相、政権のリーダーの方々にもしっかり説明をしていかなければいけない点だと考えている」
村瀬長官は再稼働に向けて、引き続き、県とも協議する考えを示しています。
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