沖縄県名護市東江の集合住宅の一室で22日夜、住人の50代女性が死亡しているのが見つかった件で、県警は24日、死体遺棄事件と断定した。捜査関係者によると、同居していた交際相手の男は空路で現在は県外にいるといい、県警が重要参考人として行方を追っている。

 県警は捜査に支障があるとして女性の死因や死亡推定時刻を明らかにしていない。女性は飲食店従業員で目立った外傷はなかった。

 県警によると、男から「警察と一緒に自分の部屋に行ってほしい」と連絡を受けた知人が22日午後7時ごろに通報。名護署員が倒れている女性を発見した。地元住民によると、2人は2カ月ほど前に交際を始め、周囲には「結婚して式も挙げる」と話していた。10月には2人で男の家族に会いに行く予定だったという。

 男の名護市内の勤務先の関係者によると、男は21日まで出勤。22日午前8時ごろには、東村内で住人の70代男性に「車が故障したのでタクシーを呼んでほしい」と頼んだことが確認されている。

 頼まれた男性が、名護市内からタクシーを呼ぶと40分ほどかかると説明すると「待てない」と言われ、男性は車で大宜味村のコンビニエンスストアまで送り届けた。実際の名前とは違う名前を名乗っていたという。その後タクシーなどを乗り継ぎ、那覇空港へ向かったとみられる。

 大宜味村のコンビニまで送り届けた男性は「気さくで明るい感じだったので、驚いた」と振り返った。

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