架空の投資話で出資者から現金をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課は25日、格闘技イベント「ブレイキングダウン」運営会社の元代表取締役、板垣雄吾容疑者(44)=東京都渋谷区=ら男女3人を詐欺容疑で再逮捕したと発表した。
警視庁によると、板垣容疑者らは、高級自動車メーカーのフェラーリ社に中古のスマートフォンを販売するなどと持ちかけ、百数十人から総額約80億円を集めていたとみられる。
他に逮捕されたのは、会社役員、田丸隼也(35)=新宿区=と会社員、堀川美貴(30)=渋谷区=の両容疑者。
再逮捕容疑は2022年7月、40代男性に「中古スマートフォンの転売事業に出資すれば、元本に7~8%を上乗せして返済する」などとうそをつき、現金8000万円をだまし取ったとしている。警視庁は3人の認否を明らかにしていない。
ブレイキングダウンは、1分間で勝敗を決める格闘技イベントで、若者を中心に人気を集めている。板垣容疑者は設立メンバーの一人だったが、23年2月に運営会社の代表取締役を退任していた。
板垣容疑者らは別の男性2人にも架空の投資話を持ちかけ、計5億5000万円をだまし取った疑いで逮捕されていた。【遠藤龍】
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